"時が来るまでは、子どもはちゃんと親の庇護のなかにいなきゃいけない。あわてて成長する必要はないんですよ。それはただの親への不信に過ぎない。それよりは依存しているほうがいい。
不信と依存は同時にあるものですけれど、依存を認めなければ、子どもの世界を理解したことにはならないんです。子どもが成長して自立していくのがいちばん尊い、なんていうのは、それは違う。人生修行をして、あるところまでいったらもう立派に大人になったねって線を引いていくような、ドイツの教養小説とは違うんです。
子どもというのはそうではない。子どもは賢くもなるけど、何度もばかをやる。繰り返しばかをやる権利を子どもたちは持っている。幼児の世界はとくにそうですよね。"
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